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平成25年度ボランティア・市民活動コーディネーター養成講座 フォトレポート

 ここでは平成25年度ボランティア・市民活動コーディネーター養成講座の開催の様子をお伝えします。

【第3回】お互いさまの関係づくり(7月11日かがやきひろば中条)

7月11日(木)、平成25年度ボランティア・市民活動コーディネーター養成講座第3回「お互いさまの関係づくり」が、中条地区住民自治協議会社会福祉部会との共催で、かがやきひろば中条を会場に開催されました。講師は長野市ボランティアセンター運営委員長で、フリージャーナリストの内山二郎さん。参加者延べ30名が、相手の気持ちも受け止めながら自分の言いたいことも言える、そんなお互いを大切にする関係づくりを学びました。

午前中は「I am OK. You are OK.」のアサーティブ()な関係について例題に基づいてロールプレイを受講生に演じてもらい、みんなでそれを見ながらコミュニケーションについて考えました。自分の思っていることを言えずに相手に従ってしまう対応、次に、これとは反対に相手の立場は考えずに一方的に自分を主張する自分本位な言い方、最後に、まずは相手の気持ちを受け止めて、でも自分の気持ちも相手に伝える対話、の3つのパターンを演じ分けてもらいながら相手の立場や気持ちを受け止めるアサーティブな対応を学びました。アサーティブな対応はみなさんなかなか難しそうでした。午後はグループに分かれて「ほめあいっこ」から入り、交代に一人の人をみんなでほめます。気分が良くなったところでグループワーク。「指定日ではない日にゴミ出しに来た人との会話を考える」など2つの例題についてアサーティブな接し方を考えました。「うちの地区じゃあそんなことよくあるよ」という中条地区の参加者の声も聞かれ、他地区から参加した受講生もより現実的に深く考える機会になりました。

)アサーティブ:assertive/自己の意見を正しく伝えながら、相手の意見も尊重する対話を”アサーティブ”なコミュニケーションと言います。コミュニケーション・スキル「アサーション(assertion)」では、相手を尊重しない「アグレッシブ(攻撃的)」、自己主張せず相手に合わせる「ノンアサーティブ(非主張的)」、自分の考えを相手に伝えながら相手にも配慮する「アサーティブ」の3つのタイプにコミュニケーションを分類します。


(受講者の振り返りシートから抜粋)
  • ロールプレイではあったが、相手の言葉によって自分の気持ちが変化したことに驚いた。自分の気持ち、要求、期待を伝えるスキルも必要。
  • 普段は受け身な関係を築きがちですが、少しずつ自分の意見を話してみたり、思ったことを口に出したりしたいと思います。相手を大事にするのと同時に自分も大事にしてみたいと思います。
  • アサーティブな関係づくりがスムーズに出来たら楽しい人生が送れるであろうと思った。安心して暮らせる地域づくりにつながるのだと確信しました。相手の立場になって…とはいつも言われてきた言葉ですが、自分も相手も共に大切にする…自分と他人との和づくりが原点である気がしました。

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【第2回】傾聴の基本を学ぶ(6月29日30日・柳原公民館)

6月29日(土)、30日(日)の2日間、平成25年度ボランティア・市民活動コーディネーター養成講座第2回「傾聴の基本を学ぶ」が柳原住民自治協議会教育環境部会と共催で柳原公民館で開催されました。講師は臨床心理士で、元東京いのちの電話事務局長の末松渉先生。参加者延べ113名、相手を受け止め、共に居ることの大切さを学びました。

1日目は傾聴の必要性についてお話しを聞きました。病気や生活上の問題でうまくいかなくなり、挫折感や無力感、情けない、といった「心の危機」が訪れたとき、人は誰かの助けが必要であり、語れる相手や話を聴いてくれる相手の存在が力になる。しかし大切なのは、上手に聞くことではなく、『共にいる』ことであり、問題の解決は専門家だけのものではない、というお話を伺いました。また、コミュニケーションを交わすときに相手に投げかける「ストローク」の概念について学びました。相手に「心の栄養」を与える「肯定的ストローク」には、「ほめる」や「話を聞く」「ほほえむ」「相手の目を見る」などに加え、「なでる」や「さする」「肩を組む」などの身体的なものも含まれます。また、反対に「否定的ストローク」を投げかけられると、人は「怒り」の感情を持つのが普通です。自分が相手に投げかけるストロークを意識すると自分のコミュニケーションを振り返ることができます。また講座では、「聴く人」「話す人」「観る人」の3人一組で「聴く」のロールプレイを体験してみました。2日目は受講生との質疑応答の中から「聴く」「受け止める」「相手を感じる」ことについて学びました。

(受講者の振り返りシートから抜粋)
  • 2日間の講座の中でとても大切にしたいと思ったことは生活していく中で、人を大事にすることを実践していこうと思いました。多くの体験も参考になりました。
  • 「傾聴は自分を大事にする」、「人を大切にすること」、今まで気づかなかった事です。今まで学んできた傾聴をちがった角度から学習できました。
    楽しんでやることはなかなか難しいですが、楽しんで傾聴できるよう努力していきたいと思います。
  • 今までにも傾聴の講座を受けてきましたが、今日の末松先生のお話は仲間と話すことを楽しんで、「自分を味わう」と話されました。テクニックばかりを学んできた私だったので本当に聴けたかどうかは心配でしたが...
    日常の中のやりとりやかかわりが傾聴→本当に納得できたような気持ちで、本日の講義の後、自分の心の中に嬉しさ、楽しさが残りました。ありがとうございました。

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【第1回】地域福祉の基本を学ぶ(6月11日・信州大学工学部サステック会議室)

7月11日(木)「地域福祉の基本を学ぶ」と題し、平成25年度「ボランティア・市民活動コーディネーター養成講座」第1回が開催されました。講師はルーテル学院大学学長の市川一宏先生、参加者150名、会場は信州大学サステック会議室をお借りし学生気分の戻り有意義な1日を過ごしました。テーマは「福祉の今日的な課題と視点・住民参加による新たな協働について学ぶ」です。

午前は「これからの地域福祉のあり方について」の講義でした。孤立死、自殺、高齢者虐待等の最近の地域問題を具体的にあげ、居場所の必要性、同じ状況の人の集まりの必要性やちょっとした言葉がけで救われる等、今、日本で何が起こっているのかを再確認し、私たちはどのような地域社会を描いたらいいのかを学ぶ時間となりました。午後は長野県内の地域の支え合い活動の映像を見ながら、ボランティア、住民、専門職等それぞれの役割を考えるグループワークをしました。

(受講者の感想)
講義を受け、自分にできることからやればいいのだと思いました。昨年から現役時代の仲間と(医療、福祉分野)ボランティア活動を始め、認知症の方を介護をされている方の相談にのっています。毎日、電話がかかり対応しきれなくなってきています。先生に「つなぐ」という視点を教えていただき、どこかにつなぐことも考えようと思いました。また、話を聴くだけのことも多く不安でしたが「聴いてもらうとホッとする、安心する」とおっしゃいます。先生の「ほっとワーク」という言葉で、聴いてもらうだけでもホッとするということを知り、続けていけそうだなと思いました。地域の視点で考える機会になり方向が見えてきました。(高齢者・認知症の人と家族の生きがい支援ボランティアグループ 松田弘美)

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お問い合わせ・申込み:長野市ボランティアセンター
〒380-0813 長野市緑町1714-5 TEL:227-3707 FAX:224-1513